こどもたちに大自然を知ってもらいたい、そしてわたしも大自然に癒されたい。子連れでも楽しめるハイキング、大台ケ原へ行ってきました。
大台ケ原とは
吉野熊野国立公園の大台ケ原は三重県と奈良県の県境にある台地上の高原で標高1695.1m。日本百景や、日本の秘境100選にも選ばれている三重県最高峰の山で初級者から上級者までハイキングや登山を楽しむことができる山です。
初級者向け東大台コース、中級者向け西大台コース、上級者向け大杉谷・小処(こどころ)・筏場(いかだば)コースがあります。
我が家は、初級者の東大台コースに行きました。
初級者向け東大台コース
我が家は小1、小4、中1の娘たちと回りました。赤線ラインのコースです。
入り口です。入山料を支払ってから、(1人1000円、小学生以下500円。2024年5月時点)地図をもらって出発です!入山するとトイレに行けないので必ず済ませておきましょう。
早朝に条件がそろうと富士山の頭が見えるとのこと。入山から20分ほどでこの場所に着きました。景色がいいので、いったんおやつ休憩してしまいました。
正木ヶ原、山中に開けた景色があるのがなんとも不思議。白骨林と呼ばれる、立ち枯れの樹木が美しく広がります。
尾鷲辻(おわせつじ)の東屋で休憩です。屋根のある休憩所はここだけです。
牛石ケ原と神武天皇像。牛石ヶ原には牛が横たわる姿に似た巨石があり、それをたたくと大雨になるとか・・・。
神武天皇像はなぜここにあるのか?
1928年に大台ケ原の開山の父である神習教福寿大台教会会長の古川嵩が推進し建てられたとのこと。
神武天皇は日本国の初代天皇で、九州から東征の際に熊野から大台ケ原を通って、大和に向かったとされています。()
牛石ケ原と神武天皇像。牛石ヶ原には牛が横たわる姿に似た巨石があり、それをたたくと大雨になるとか・・・。
神武天皇像はなぜここにあるのか?1928年に大台ケ原の開山の父である神習教福寿大台教会会長の古川嵩が推進し建てられたとのこと。神武天皇は日本国の初代天皇で、九州から東征の際に熊野から大台ケ原を通って、大和に向かったとされています。(諸説あり)
奥が大蛇嵓です。写真が遠くてすみません・・・反対が崖で子どもたちを見ながらわたるのが怖すぎて行けませんでした。
夫と長女が向かいましたが、長女怖すぎて断念・・・。我が家以外の皆さんは「こわかったー」といいながら大蛇嵓で写真を撮って帰られていました。
牛石ケ原から尾鷲辻までの道です。笹がきれいに整備されていてきれいでした。
尾鷲辻から中道のコースです。苔(こけ)が一面に広がり、ジブリのこだまがささやいていそうな雰囲気があり、幻想的。
我が家が行った、東大台コースの中道を帰るコースは無理なく歩けるコースです。初心者のかたにおすすめ。
アクセス・駐車場
駐車場は大台ケ原ビジネスセンターにあり、駐車スペースは200台あります。
我が家、AM7:00到着にもかかわらず満車でした
満車でも、警備員さんの案内にしたがってガードレール脇に停めることができます。警備員さんの話によると多いときはビジネスセンターから3キロほど先の路肩に駐車になる場合もあるとのことです。
入山までに3キロ歩くことになるので、小さいお子さんがいるかたはしんどいかもしれません。
お昼12時半の帰宅時には満車が解消されていたので、早朝が無理な場合は昼からという選択もあります。
トイレ
一度入山すると下山するまでトイレに行くことができません。入山前にトイレを済ませておきましょう。
そんなことを言っている、わたくしがトイレに行ったにもかかわらず
入山10分で尿意を...下山する3時間半我慢しました。
そして入山後1時間半経過後、夫が尿意を...こちらも下山まで我慢しました。
子どもたちは全く平気だったのでトイレ問題は回避できたのですが
念のためこちらを1セット持参していました。
万一、トイレに行くときは携帯トイレとトイレをしているときに隠せるようにレジャーシートを持っていきました。
トイレは入山前に必ず行っておきましょう。
服装・持ち物
服装はこの日は5月。平野では日中の最高気温29度、最低気温12度の晴れの日です。平地より10度低くなることを想定した服装で行きました。
汗をかいたり、雨にあったりを想定し、速乾性の高い下着。上着は軽い雨にも備えて防水加工のものです。
すべて、ユニクロで揃えました。
山の気候は変わりやすいので、レインコート持参しています。靴は平地使用の運動靴です。大蛇嵓を攻めるかたは登山靴がおすすめです。
服装:ぼうし、速乾性のよい服。上着。
持ち物:水筒、軽食、おやつ。レインコート。
熊が出ることがあるので、鈴を付けてる方が多かったです。途中で熊除けにならす鐘(かね)がありましたが、鈴や熊撃退スプレーなど持っているとなお良しです。
大台ケ原をより楽しむための昔話
大台ケ原に伝わる『一本たたら』の伝説。一本たたらとは、日本に伝わる妖怪の一種で一つ目で1本足の姿をしているという。
1本たたらは猪の霊(猪笹王)
が化けた妖怪でさまざまな逸話がある。その一つ。ある時、猟師が猪を仕留めたはずなのにその姿がなく、血痕だけがのこっていた。その後、修験者が湯治に訪れ絶対にのぞくなと言われたが覗いてしまった宿屋の主人が背中に笹をはやした大きな猪の姿をみたという。
紀伊半島に伝わるこの話、12月20日だけ出現することから厄日とされ、その日は絶対に山へ出入りしたはいけないという言い伝えがある。
この1本たたらの言い伝え、一つは深い山へ入ったことから帰れなくなる者がいたため、危険を知らせるため
一つはこの地域にたたら場があり(製鉄所)山の開拓が始まったことによる、村人とたたら場との軋轢から生まれた話など諸説あり
昔の人々に思いを馳せながら、山を歩くのもまた一つの楽しみです。
参考資料:一本たたら奈良の妖怪伝
日本妖怪大辞典 画水木しげる 編者村上健司
まとめ
大台ケ原のハイキング、東大台コースは初級者コース。初めてでも、歩きやすいです。
大自然にこころもからだも癒されます。
とくに登山後に食べるお昼ご飯が最高です!
うどんとこんにゃく美味しかったです。
自然に囲まれた大台ケ原の美しさは、心を癒す素晴らしい体験でした。体力に自信がなくても、ゆっくり進めば楽しめるコースが多いので、ぜひチャレンジしてみてください。