この前、児童館でうちの娘がおもちゃで遊んでたんだけど、
お友達が「かして」って来たんだけど。
「嫌っ!!」おもちゃを抱えこんで、絶対渡さなくて。
そしたら、相手のお子さん泣き始めて・・・
でうちの娘も「絶対貸したくないっ」て大泣きで大変だったの。
もう児童館に行くのが嫌になる。
うちもそういうことよくあるよ。3歳だとまだ貸すの難しいよね。
ほんと、それで親同士の空気がちょっと気まずくなるのがしんどい・・・。
3歳のお子さん、お話も上手になったし自己主張も強くなってくるころ。特におもちゃの貸し借りでおともだちとのトラブル、親としてどう対応すればいいのか悩むことも多いですよね。
でも実は、これ、3歳ならではの成長過程。この記事では、3歳のお子さんがおもちゃを「貸せない」理由と、親としての具体的な対応策、さらにはママ同士のちょっとしたコミュニケーション術を解説していきます。お子さんの成長を温かく見守るヒントが詰まっていますので、ぜひ最後まで読んでみてください!
もくじ
子どもが「貸せない」理由を理解しよう
3歳のお子さんが小さい子におもちゃを貸せない状況、親として心配になることもありますよね。でも、これは成長の一環であり、むしろ子どもが自分らしさを発揮している証拠です。まずはその背景を知り、焦らずに向き合うことが大切です。
発達段階としての「独占欲」
3歳頃の子どもは「これは私のもの!」という強い独占欲を持ちます。これは、自分の存在を確立するために必要なプロセスです。大人から見るとわがままに映る行動も、実は自己を守る大切な一歩なのです。たとえば、お気に入りの人形、誰にもさわられたくない。っていう気持ちありませんでしたか?
感情のコントロールが難しい
この時期の子どもは、感情をうまく言葉にできず、怒りや悲しみを行動で表現します。「貸して」と言われてとっさに「ダメ!」となるのも、まだ心の準備ができていないからです。一見、わがままに見える行動の背後には、こどもなりの「大事なものを守りたい」という思いが隠れています。
貸せなくても大丈夫。子どもの気持ちを受け止めよう
今、楽しく遊んでいるおもちゃをそんなに簡単に貸すなんてできません。満足いくまでやりたいだろうし、もしかしたら今日は誰にも貸せないなんてことも…。
親ができること
1. 子どもの気持ちに共感する
「貸したくない」という気持ちを否定せず、「そうだよね、大切なおもちゃだもんね」と共感してあげましょう。これだけで子どもの心はぐっと落ち着きます。共感することで、子どもは「自分の気持ちをわかってもらえた」と安心感を得ます。
2. 無理強いしない
「貸しなさい!」と強制すると、子どもは反発しやすくなります。おもちゃの貸し借りは、少しずつ学ぶものなので、時間をかけて教えていきましょう。「次は貸してみようか」と未来の選択肢を示すことで、自然と次の行動に向けて心を開きやすくなります。
3. 泣く時間を許す
子どもが泣いている間、すぐに泣き止ませようとせず、「悲しかったね」とそばにいてあげましょう。泣きたいだけ泣けた後の方が、子どもは気持ちを切り替えやすくなります。泣くことも成長の一部だと捉えましょう。
4. ロールプレイで練習する
お家で親子で「貸して」「どうぞ」を練習するのも効果的です。例えば、ママやパパが使っているものって子供も使いたがりますよね?
ペンを使っていたとして
こどもに「貸して」と言われたらすぐに貸すのではなく
「今使ってるから、終わったら貸すね」と、このやり取りが家庭でできるようになれば自然と家庭以外の場所でもできるようになります。
ママ同士の会話例と対策
冒頭のやり取りにはつづききがあります。
それで親同士の空気がちょっと気まずくなるのがしんどいなって・・・。相手のお子さんが2歳の子で年下だったこともあってお姉さんだから貸してあげてっていったらよけいにこじれたの
2歳と3歳ではまだやり取りが難しいよね。うちは先に『まだ、貸してあげるのが難しくて今練習中なんです』って相手のママさんいいったら案外、お互い様ですよね。という感じになったよ
そっか。無理やり貸してあげてってこどもに言っても難しいから、一言相手のママに伝えてみたら緊張した空気にならずにすんだのかも…
親が和やかな雰囲気を作る
- 状況を共有する 「まだ、貸し借りが難しいんですよね」と相手の親に話しかけ、同じ悩みを持っていることを共有しましょう。
- 柔らかい声かけをする 「次は順番にしようね」と子どもに声をかけると同時に、親同士でフォローの言葉を入れることで場の空気が和らぎます。
- 雑談を挟む 子ども同士のトラブルがあっても、親同士が少し雑談をすることで緊張感をほぐせます。
- 冷たい態度を取られたら? 子供同士のトラブルとはいえ、親同士気まずくなり冷たい態度をとられることもあるかもしれません。そんなとき、相手もあなたと同じように余裕がなかったのかもしれないし、「自分の子を守りたい」という防衛本能からきたものかもしれません。自分を攻めたり、相手を嫌だと思ってしまいがちですが「誰にでも起こり得ること」と気楽に考え気持ちを切り替えてね。
長い目で見て成長をサポート
「貸せない」という状況は一時的なものです。徐々に社会性が育ち、他の子とおもちゃを貸し借りできるようになります。親が焦らずサポートすることで、子どもは自信を持って成長していきます。
親も自分を責めないで
貸し借りができなくて、嫌な思いをしてしまうのは親も一緒。でも3歳はまだまだ成長途中。完璧な親も完璧な子どももいません。まずはお子さんのペースを尊重し、温かく見守っていきましょう。大切なのは、日々の小さな成長に気づき、それを喜んであげることです。
ママへの甘え(本当にほしいのはおもちゃじゃない)
そしてこの話にはまだつづきがあります。
本当はそのおもちゃに固執してるわけではない。
『ママにわたしの気持ちを聞いてほしい』そんな気持ちが見え隠れ。
ママがいる場面ではお友達との貸し借りができないママAさんのお子様、実はママがいない場面では上手に貸し借りできるんです。
1. ママへの甘えと安心感
子どもは、ママの前では「自分のありのまま」を見せることができます。安心できる存在だからこそ、感情を遠慮なく表現し、「嫌だ」「貸したくない」という強い主張が出やすいのです。他の人の前では「こうしたらママに怒られるかも」と考えて抑える行動も、ママがいるとその抑制が外れます。わざと泣いて見たり、わざと貸さなかったり。
2. ママの注目を引きたい
子どもにとって、ママの注目を引くことは非常に大切です。貸し借りの場面でわざと強い態度を取ることで、「ママ、私を見て!」というアピールが含まれている場合もあります。これが大暴れや泣き叫ぶ行動として表れることがあります。
3. ママに守ってほしい気持ち
おもちゃの貸し借りの場面で、子どもが「ママに私を守ってほしい」と感じることがあります。たとえば、貸したくない理由が「今遊んでいるから待ってほしい」だったり、「自分の大切なものを奪われたくない」だったりする場合、ママがそれを代弁してくれることを期待しているのです。
4. 社会的な学びの途中
子どもはまだ他者の気持ちや社会的なルールを完全には理解していません。そのため、ママの前では自分の欲求を優先する行動が出やすいですが、ママがいないと「周囲の目」を意識して自然と貸し借りができる場合があります。
大泣きや癇癪になってしまったときの対応
1. 周囲に配慮しつつ、冷静に対応する
大泣きや癇癪を起こしているとき、親としては周囲の目が気になるものです。ただ、まずはお子さんの気持ちを落ち着かせることが最優先です。子どもが泣いている理由を受け止め、「今は悲しいんだね」「貸したくないんだね」と共感の言葉をかけてあげましょう。
2. 場の雰囲気を和らげる声かけ
他の親御さんに「今この時期はこういうことが多いんですよね」と話しかけたり、「すみません、まだ練習中で…」と状況を伝えることで、周囲との緊張を和らげることができます。
親御さんも周囲へ迷惑をかけてしまう、と不安に思うかもしれませんが特に児童館などではみんな味方です。大泣きしていても、抱きしめて安心させてあげてください。
公共の場など人目の多いときは、そっと静かな場所に移動して落ち着くのを待ってあげましょう。
3. 癇癪の最中はそっと見守る
癇癪を無理に止めようとせず、泣き終わるまで待つのも一つの方法です。その間に安全を確保しつつ、「落ち着いたらお話ししようね」と優しく声をかけることで、子どもが自分で感情を整理する時間を与えます。
4. その場を離れる選択肢も
状況があまりにも手に負えない場合や、周囲に迷惑がかかりそうなときは、一旦その場を離れるのも有効です。少し静かな場所で子どもと一緒に過ごし、気持ちを落ち着ける時間を作りましょう。
5. 事前準備で癇癪を防ぐ
おもちゃの貸し借りが予想される場面では、事前に「今日は順番に遊ぶ練習をしてみようね」と声をかけたり、お気に入りのおもちゃを家に置いてくるなどの工夫が効果的です。
児童館などへ行く前に「児童館へ行くけど、おもちゃはおともだちと順番こだよ。」と3歳ごろになると前もって約束をしておくとスムーズにいくこともあります。
6.長期的な視点でのサポート
子どもの癇癪や大泣きは、一時的な成長過程の一部です。これを繰り返す中で、子どもは自分の感情を少しずつコントロールする力を学びます。親としては、焦らずサポートし、子どもの小さな成長を見守ることが大切です。
さいごに
この記事では、3歳の子どもがおもちゃを貸せない理由と、親としての具体的な対応策をご紹介しました。こどもはもちろん成長途中ですが、親も絶賛成長途中です。焦らず、ゆっくりと子どもの成長をサポートしていきましょう!小さな一歩が、大きな成長につながります。